【パリ/フランス 1日 上間常正】ミラノと違って、パリにはいろんなクリエーションがある。07年秋冬パリ・コレクションが中盤を迎えた28日、スペインやイタリア、ベルギーなどの代表的ブランドがパリのブランドと並んで登場し、それぞれ個性に満ちた新作を発表した。ミラノは全体としてシーズンごとの新トレンドを打ち出そうとする傾向が強いが、パリでは各ブランドが何の共通点もないような見せ方をすることが多い。今シーズンは特にその感が強く、パリのトレンドが分かるのは、各ブランドの新作の気分の共通性が出そろう会期の後半になる。
■クリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)
今シーズンのラクロワは、得意の多色使いを封印して、黒主体のモノトーンでショーをまとめた。かわりに試みたのは、素材のバリエーションとディテールへのこだわりだった。ウールの黒いコートドレスには太いベルトでアクセントをつけ、細部にゴールドの刺繍。
素材もウール、シルクサテン、ニットと変化し、同じ服でも切りかえや細いプリーツなどで違う素材が巧みにミックスされている。途中で淡いシャンパンゴールドやダークグリーン、また渋い小花プリントも少しだけ姿を見せたが、すぐに黒やグレーに戻った。考えてみれば「色彩の魔術師」といわれたラクロワがモノトーンをうまく演出できるのは当たり前なのだ。
写真は、新作を披露するモデル。(c)AFP/PIERRE VERDY