【12月10日 AFP】イタリアファッション界を代表するデザイナー、ファウスト・サルリ(Fausto Sarli)が9日、ローマ市内の病院で家族に見守られながら息を引き取った。83歳だった。

 サルリは女優のエリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)やモニカ・ベルッチ(Monica Bellucci)、カーラ・ブルーニ(Carla Bruni)仏大統領夫人など多くのセレブリティのためのドレスを手がけてきた。

 1927年にナポリで生まれたサルリは、ビジネスマネジメント業界で経験を積んだ後、ファッションデザイナーに転身。1957年にフィレンツェで初のコレクションを発表し、1958年にナポリにアトリエを構えた。その後、ローマのヴェネト通りにサロンをオープンした。

 サルリは作品に伝統的な職人技術を積極的に取り入れた。古典的なオートクチュール・ファッションのルールに則ったエレガントなデザインは国外でも広く愛された。ミニマルな長袖のドレスは中東でも大きな成功を収めた。(c)AFP

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