【11月11日 AFP】アジア太平洋経済協力会議(Asia Pacific Economic CooperationAPEC)首脳会議が13日から2日間にわたり横浜で開かれる。

 毎回、開催国の民族衣装を着て各国首脳が記念写真を撮影することが恒例になっていた。過去には、ベトナムのアオザイ、チリのポンチョ、韓国の韓服、オーストラリアのドライザボーン(Driza-Bone)コートなどを着用し、記念撮影を行っている。

 しかし、今回採用されたのは普通の「サラリーマン」スーツ。バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領も胡錦濤(Hu Jintao)国家主席も、無難なスーツを着用して撮影に挑む予定だ。外務省関係者は「APECで民族衣装を着用するという厳密な規則はありません」と語る。1995年に大阪でAPEC首脳会議が開催された時も同様にスーツが採用されていた。

 一方、首脳陣の配偶者は日本伝統の職人技と最新テクノロジーが融合したガウンドレスを着用する予定だ。帝人(Teijin)グループが開発した 植物由来繊維「バイオフロント(Biofront)」と伝統的絹織物「丹後ちりめん」を融合させた新開発のエコ素材を使用し、デザインは日本ファッション界の大御所、コシノヒロコ(HIROKO KOSHINO)が担当。ドレスの詳細については当日まで伏せられているが、着物テイストを取り入れたデザインに仕上がっているという。色は赤、青、黄、 緑、紫の5色。(c)AFP

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