【10月13日 senken h】「おしゃれな街」というイメージが強い神戸。港町として開かれたこの街には、西洋文化が垣間見られ、さらに自然が溶け込み、独特な街の雰囲気を醸し出す。それは、ここで生活する人々に影響を与え、「神戸に対する熱いこだわり」がカタチとなって発信されている。(2)では魅力あふれる「メード・イン・神戸」を紹介。

<Accessory>
■リュネールルミエール/異素材を複合して組み合わせた存在感
 原型から作り、クラフト感のあるメタルパーツに、押し花やレザー、セルロース、ニットの異素材と天然石やビーズなどをさまざまに組み合わせた存在感のあるアクセサリー。「こんなところまで、と驚かせたくて、手を掛けています」とデザイナーの大橋香津代さん。今秋冬は「ザ・コスチューム」がテーマ。大ぶりのデザインが人気。

■ラノ/ジュエリーのような真鍮のアクセ
 平野朋晃さん、未央さん夫婦がデザインから彫金、製造までをすべて手掛ける。真鍮をジュエリーに高めたい、というのが2人の思いで、細部に至るまで仕上げにこだわることにより、独特のアンティーク風の質感を生み出す。上質な天然石と真鍮の組み合わせや真鍮の温かみが伝わるリアルな植物モチーフも特徴。

■クアラントット/優しげで繊細、装飾がきらめくジュエリー
 「身に着けたその1日がちょっと幸せに感じられるように」とデザイナーの伏見愛佳さん。彫金を学んだ後にイタリア・フィレンツェで学び、装飾の文化に触れてきた。優しげで繊細なフォルムやデザインが印象的だ。18金と天然石を使用し、本物志向の素材で長く使えるものを選ぶ。朝露に見立てたリングは、天然石を手作業でカットし、水滴のとろける質感を見事に表現。

<Wear>
■ファブリケアンプラネテール/アイテムのルーツをさかのぼり再現
海外ブランドを日本に紹介するビジネスを長年手掛けてきた代表の中山隆一郎さんが、その審美眼を生かしたオリジナルブランド「ファブリケアンプラネテール」。ベーシックアイテムを中心に、アイテムごとにルーツまでさかのぼり、デザインから素材、縫製までをほぼ再現するように作り込む。手間をかけた着心地の良さがある。

<Bag & Hat ~神戸国際会館SOLから発信する、神戸ブランド~>
 「神戸の暮らしにスパイスを、少々」をテーマに、大人の女性のためのライフスタイルを提案。神戸発信のショップや、毎月開催されるSOL講座が好評。

■アタオ/上品なスタイルを感じさせるバッグ
市松模様の帆布バッグで一躍人気ブランドとなった「アタオ」。店にはオリジナルのトレンチコートもあり、ブランドの提案する上品なスタイルへの思いを伝える。今シーズンは、ナチュラルレザーやパール入りのエナメルなど柔らかさと上質さのある素材を使用。すべて日本国内の職人の手作業によって仕上げる。カラーバリエーションも魅力。

■14+(イチヨンプラス)/今秋冬はフェルトやニットの温かみを
トレンドを意識しながらも、価格も含めて普段使いしやすい帽子を提案する「14+」。いかりのモチーフとブランド名を組み合わせた、オリジナルのワークキャップがヒットアイテムというのが神戸店らしい。秋冬に向けては、フェルト素材で成型したベレーやつばのあるデザインやざっくりとしたニットと、温かみのある帽子が充実。

<Shoes ~神戸の靴メーカーを支える長田のモノ作り~>
 神戸・長田は、素材から付属品、さらには製造工場が多く集まる靴作りの一大拠点。各メーカーでは拠点にあるメリットを生かして、トレンド変化をすばやくキャッチアップした企画提案やこだわりのモノ作りによって、オリジナルブランドを開発。注目を集めている。

■アンジーズ・クローゼット(丸義ゴム工業所)/カッコイイ靴で、スタイルを決める
 「スタイルは靴から決め、あくまでもカッコイイことがコンセプト」と企画担当の若山明愛さん。ファーやレースなどのパーツ使いと配色とでインパクトを付ける。ヒールも7〜9cmときっちりと高め。デザインからサンプルまで自分で手がけ、イメージを徹底する。

■グランルー(コローレ)/子どもっぽくない、大人カワイさ
 靴だけでもトータルコーディネートしても、可愛いと感じつつ子供っぽい印象にならない「大人カワイイ」が特徴。スタイリングを仕上げることにも敏感で、今秋はミリタリーを意識した7ベルトブーツもお目見え。足入れの良い、履き心地も追求する。

■アレッツォ(アレッツォ)/足に優しく、長くはき続けられるものを
 長くはき続けられるように、とデザインはもとより柔らかな素材にきつくならない縫製と、足に負担を掛けない靴作りを心がける。ロングセラーのバレエシューズが象徴的だ。サテンのシャーリングタイプには子ども用も。オーナーの赤ちゃん誕生がきっかけとか。

■くつのまちながた神戸
 中小企業基盤整備機構、神戸市などが出資して1999年に設立。「神戸シューズショーケース」を運営しメーカーの販路開拓などの支援を行っている。また、神戸シューズのウェブショップを紹介する「シュータウン神戸」の運営も行っている。また、そごう西神店で10月5〜18日、西武池袋本店で10月26日〜11月15日、阪急百貨店梅田本店で10月20〜26日に催事を開催予定。 (c)senken h

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