【12月19日 MODE PRESS】米ニューヨークのイーストハーレム(East Harlem)地区で17日、デザイナーのロベルト・カバリ(Roberto Cavalli)が虐待などに苦しむ子供や家族をアートを通じてサポートする非営利団体「フリー・アーツ・ニューヨーク(Free Arts NYC)」を支援するプロジェクトに参加した。

  同団体のアンバサダーを務めるメアリー・アリス・ スティーヴンスン(Mary Alice Stephenson)は「ずっと前からロベルトのファンだったの。だから今回彼が休暇のためにニューヨークに来ると聞いたとき、フリー・アーツの活動に参加してもらえないかと考えたの」と語る。

  今回のプロジェクトでは、6歳から12歳までの子供達を対象にしたスカーフ作りを同地区にあるコミュニティ・センターで開催。ロベルト・カバリはスカーフに使う生地と装飾品、さらに子供たちへの贈り物をイタリアから輸送していた。「子供たちは自分の感情表現や癒しのためにアートを使うの。みんなロベルトに、スカーフにサインをするよう頼んでいたわ。彼をここに呼べて本当に良かった!ロベルト・カバリはまるでサンタクロースよ。」とスティーヴンスンは満足げに語った

 会場では、ファッションについてのディスカッションも開催。スティーヴンスンは、「ロベルトは『自分を信じれば、どんなこともできる』とみんなを勇気づけていたわ。子供達はビヨンセ(Beyonce)やジェニファー・ロペス(Jennifer Lopez)、クリスティーナ・アギレラ(Christina Aguilera)といった彼のドレスを着たセレブを知っているし、彼自身のことも知っていたの。本当に素晴らしいことだわ!子供達のお母さんや姉妹まで、ロベルトを一目見るためにやってきたのよ」語る。

 同団体の過去8年間にわたる活動に、これまで多くのファッション・ブランドが参加してきた。ダナ・キャラン(Donna Karan)、クリスチャン ディオール(Christian Dior)、トミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)、ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)、トム・ブラウン(Thom Browne)・・・多くの若手デザイナーも活動を支援しているという。「私たちのファッション・コミュニティーは博愛主義なんだと思うわ。そして今回ロベルト・カバリが自ら腕をまくって子供たちとアートを楽しんでくれた。本当に嬉しく思うわ」とスティーヴンスンはコメントした。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS

【関連情報】
◆ロベルト・カバリ09年春夏コレクション<写真>
◆ロベルト・カバリ09年春夏コレクション<動画>
◆【ロベルト・カバリ】過去記事一覧