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【インタビュー】KENZO クリエイティブ・ディレクター:アントニオ・マラス

  • 2008年04月17日 17:07 発信地:東京
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ケンゾー(KENZO)クリエイティブ・ディレクターのアントニオ・マラス氏(Antonio Marras、右)。(c)Kenzo

【4月17日 MODE PRESS】日本をテーマに08/09年秋冬コレクションを発表したケンゾー(KENZO)。04年秋冬コレクションよりクリエイティブ・ディレクターを務めるアントニオ・マラス(Antonio Marras)が3月中旬に来日し、3月1日に発表したばかりの新作とブランドについて語った。

■インタビュー:アントニオ・マラス

―今回の来日について

 08/09年秋冬広告ビジュアルの撮影のためスタッフ総勢18名と来日した。撮影は高田賢三氏の生まれ故郷、兵庫県・姫路でした。今回の広告ビジュアルには、昨年亡くなったモデル・山口小夜子へのオマージュの気持ちもこめた。KENZOと共に時代を歩んできた象徴的なアイコンでもあるしね。

―08/09年秋冬コレクションについて

 KENZOのDNAを受け継ぐ上で「日本」というテーマは常に意識している。毎シーズン、刺繍やテキスタイルにはとにかくこだわるけれど、今回は特に日本の伝統工芸や着物の刺繍といった要素をいたるところに盛り込んだ。日本独特の浮世絵のモチーフをグラフィカルなデザインに落とし込んだり、現代アートを取り入れたり全体的にシックだけれどコンテンポラリーな仕上がりになるよう心掛けた。

―今回のファッションショーで特に印象的だったフィナーレの仕掛けとその意味は?

 ショーの最後、日本の国旗をイメージした白と赤の玉の簾が天井から降り落ちてくる。その中から突如モデルがあらわれるんだ。その瞬間、赤の玉は薔薇の花びらだったことに見ていた人は気がつくんだけれど、これは日本が生んだKENZOから時代を象徴する新しい女性のスタイルが生まれることを意味する。毎回、ショーの構成にはとても時間を費やすけれど、今回はブランドの根本的な理念やメッセージを考えていくうちに思いついた演出だった。映画や劇場で作品を見るような感覚に浸って欲しかった。

―KENZOブランドについて

 「高田賢三」という人物がこのブランドで成し遂げたのは、西洋と東洋の文化を融合させたこと。仏人はKENZOをフランスのブランドだといい、日本人は日本のブランドだという。非常に珍しいケースだが2つの国のDNAを持ったブランドともいえる。これは高田氏が長年走り続けてきたなかで築かれた輝かしい功績。今度は自分がKENZOブランドのDNAをどのようにして後世に伝えていけるかが重要だと感じている。

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 マラスの出身地イタリア・サルディニア島とKENZOの生まれた日本は、島国という点、さらには国民性や美意識などほかにも多くの点で共通する部分がある。金細工やテキスタイル、カーペットなど職人技が必要とされる伝統工芸のDNAが、生まれたときから根付いているのだ。

 どこかエキゾチックで無国籍な雰囲気が漂う彼のクリエーションは、これまでのさまざまなデザイナー経験や訪れた多くの国の文化的要素が大きく影響している。高田賢三が生み出したKENZOは今、アントニオ・マラスの手によって時代を象徴する新しい女性のスタイルを生み出そうとしているようだ。(c)MODE PRESS/岩田奈那



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