
【12月25日 上間常正】クリスマスの25日、「笑顔」をテーマにしたキッズ・ファッションショーが東京・中目黒のホールで開かれた。モデルになったのは小児がんの治療を受けたり、兄弟姉妹を小児がんで亡くしたりした子供たち。病気を克服した子供らの楽しそうな笑顔は、彼ら自身にとってだけでなく、スタッフや来場者にとってもかけがえのないクリスマスのプレゼントになった。
■学生らが発案・制作協力
ショーの主催は、小児がんで子供を亡くした親たちが1968年に設立した財団法人「がんの子供を守る会」。通販のニッセン(Nissen)が支援する会の企画「スマイル・トゥギャザー・プロジェクト(Smile Together project)」の一環として今年5月、元YMOのメンバーが開いたコンサートが今回のショーのきっかけだった。コンサートをボランティアで手伝ったエファップ・ジャポン(伊藤美恵学長)の生徒らがファッションショーを発案し、企画・制作を担った。ニッセンが服を提供し、杉野学園ドレスメーカー学院も制作に協力して実現した。
■笑顔溢れるファッションショー
モデルになった子は、6歳から16歳の計29人。それぞれ自分が選んでコーディネートした服を着て、ランウエーを笑顔で歩いてポーズも決めた。選ぶだけではなく、スタッフと相談して服をリメークしたりコーディネートアイテムをほかで探した子もいたという。黒のブーツやショートヒールの赤いパンプスとの組み合わせや、白いショールをあしらったおしゃれなルックなどが登場し、子供服のショーとしてもなかなかレベルの高い内容となった。
「リハーサルの時より、みんなに見てもらえて本番の方が元気になった」、「サンタさんにプレゼントをもらうより、自分で色々と考えてできたことが嬉しかった」とモデルの子供たち。
■小児がんと戦う子供たちの現状
日本全国でいま、約23000人の子供たちが小児がんと闘っている。以前は死亡率95%以上の不治の病といわれたが、最近は8割近くが治るようになった。だが子供の病死順位では依然として1位。大人のがんと比べて、治療中の教育問題や、治癒後も就職や結婚などについてのさまざまな困難など、深刻な問題を抱えているのが現実だ。
ショーの後、守る会の垣水孝一理事長は「がんを克服して、こんなに楽しい催しができて感謝しています。子供たちはがんが治ってからも厳しい現実が待ち受けているが、みなさんのご理解と応援をおねがいしたい」と挨拶した。(c)MODE PRESS






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