【12月17日 MODE PRESS】ヴァレンティノ(Valentino)とロベルト・カバリ(Roberto Cavalli)が08年プレフォール・コレクション(Pre-Fall Collection)を発表した。

■ヴァレンティノ

 今秋にデザイナー就任が発表されたばかりのアレッサンドラ・ファキネッティ(Alessandra Facchinetti)によるヴァレンティノ08年プレフォール・コレクションは、様々なボリューム感やカッティングをミックスしたモダンなスタイルに仕上がった。

 ボリューム感あるクロップド丈のジャケットやトップス、面白いディティールを生むアシンメトリーなヘムライン、タッセル付きのスウェードベルト、ベルスリーブ、折り紙風プリーツ、クロップドのジャケットと合わせたイブニングドレス・・・。ツイードのスーツでブランドの伝統にオマージュを捧げると同時に、ショート丈のパンツなど今後のクリエーションを感じさせるような作品も提案した。

 ネックラインも、タートルネックから、カラーレスのジャケット、Vネック、スクープネックなど、首もとのデザインもバリエーション豊かだ。色は、グレー、黒、トープ、ベージュなどのクラシカルでエレガントなトーンが中心。その中に、色彩やプリント柄をわずかに差し込んでいった。
 
 来年1月のオートクチュールコレクションを最後にデザイナーを引退するヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Garavani)の後継者として、メゾンの顧客や関係者を安心させるような、バランスのとれたコレクションに仕上がった。

■ロベルト・カバリ

  ロベルト・カバリの08年プレフォール・コレクションには、エレガントであると同時に着やすそうなアイテムが揃った。デニムやコーデュロイを使ったストレートブーツカットやワイドシルエットのパンツは、ウエストはタイトだが足先に行くにつれルーズに。カバリ自身が撮影した花の写真を印刷したロングドレスや、ダークカラーのスリット入りドレス、キリン柄のフリンジ付きミニドレスなど、得意のドレスもどこか落ち着いたムード。計算された首もとや脇のラインが美しいジャージーアイテムや、スタンダードな茶色いスウェードのコート、スモックジャケットなども登場した。(c)Fashion Week Daily/MODE PRESS