パリ装飾美術館(Arts Decoratifs museum)で08年4月20日まで開催される展覧会「Christian Lacroix, Histoires de Mode」のプレス向け内覧会に出席したデザイナーのクリスチャン・ラクロワ(2007年11月7日撮影)。(c)AFP/FRANCOIS GUILLOT
【11月16日 AFP】フランス・パリの装飾美術館(Arts Decoratifs museum)で、メゾン創立20周年を迎えたクリスチャン・ラクロワ(Christian Lacroix)がキュレーションを行った展示会「Christian Lacroix, Histoires de Mode」が開かれている。
■ラクロワ、学芸員の夢が実現
パリで最も有名なデザイナーのひとりと言えるラクロワだが、彼の夢はデザイナーではなく「博物館の学芸員になること」だった。6歳の頃から衣装に興味を持ち熱心に美術史を学んだが、難関の学芸員試験で失敗してしまったのだ。しかし今回、遂にその夢が実現した。ラクロワはこの1年間、ルーブル(Louvre)美術館の隣にある装飾美術館(Decorative Arts Museum)で毎週金曜日の午前中を過ごした。そして、館内の約8万点の所蔵品の中から、彼の心に響くものを一点一点選んでいたのだ。
同美術館は当初、ラクロワがこれまでに手掛けてきた華麗なドレスのみを集めた展示内容を企画していた。しかし、ラクロワは「自己宣伝のような内容の回顧展は品がないから」、とその提案を辞退。「私は、自分の作品が、装飾美術館のような豊富なアーカイブを有する博物館に根ざしていることを示したかったんだ」とラクロワ。
■「歴史は繰り返す」
会場には、18世紀から現代までに制作されたコート、ケープ、帽子など400点と、ラクロワが過去にオートクチュール・コレクションで発表したドレスなど90点が展示される。
ラクロワが1987年に発表したストライプのバッスルドレスに並ぶのは、1860年代に製作されたクリノリンのドレス。赤のクロコダイルレザーのジャケットと合わせたラクロワの黒白の水玉ドレス(2001年)の隣には、1939年製のエルザ・スキャパレリ(Elsa Schiaparelli)のイブニングコートに合わせたラ1940年製のランバン(Lanvin)の黒白水玉のドレスを展示した。
水玉、ストライプ、チェック、ラメ、花柄、ネット、パッチワーク・・・。色、素材、様式ごとに集められた展示の最大の見所は、絶えず繰り返される「再発明」の数々だという。ラクロワと共同でキュレーターを務めたOlivier Saillardは、「ファッションの歴史は繰り返すものなんだよ」とコメント。
■オートクチュールへの賛歌
18世紀や19世紀のドレスは、ヨウジヤマモト(Yohji Yamamoto)やコムデギャルソン(Comme des Garcons)、イヴ・サンローラン(Yohji Yamamoto)のモダンなアイテムをコーディネート。クリスチャン・ディオール(Christian Dior)やピエール・カルダン(Pierre Cardin)が戦後に発表した服には、シャルル・フレデリック・ウォルト、ポール・ポワレ、ジャンヌ・ランバン(Jeanne Lanvin)らオートクチュールの第一人者たちの作品を合わせた。
「有名なデザイナーの作品だけでなく、誰が作ったのかわからないような服もあります。この展示会は、パリのオートクチュールに向けた賛歌なのです」とラクロワ。開催期間は07年11月8日から08年4月20日まで。(c)AFP
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