【東京 3日 上間常正】スペイン貿易庁主催の「靴×クリエーション~スペインの気鋭クリエーター達とシューズブランドのコラボレーション~(Reinventando el Caizado)」展が4日まで、東京・表参道ヒルズのスペース「0(オー)」で開かれている。靴とアートのスペインらしい大胆な発想のさまざまな融合が楽しめるが、今回の出品ではそのまま履けそうな靴としてのユニークなデザインにも仕上がっている。
出品されたのは、靴以外の分野で活躍するスペインの著名クリエーター30組が靴のトップブランドと組んでデザインした作品120点。いずれも靴という先入観にとらわれない視点で作った靴が並んだ。靴の歴史が長いヨーロッパでは、靴への多彩で豊富な思い入れがある。フランスやイタリアでもこうした靴を楽しむクリエーション展がよく開かれるが、スペインの場合はそのどれとも異なる発想の自由さが感じられる。
最も特徴的なことは、ヨーロッパの靴の伝統的なエレガンスといったようなものにとらわれていないこと。その事情は、正統とは離れた「周縁性」が独創的なクリエーションを生み出してきたスペイン美術の歴史と軌を一にしているようだ。とはいえ、スペインには独特の革のなめし技術や縫製を培ってきた靴職人の歴史もある。
今回の展示では、そうしたスペイン独特の独創性と伝統的な靴の職人技が最近やっと融合し始めたことを説得力をもって示した。シンプルだが詩のような靴をデザインしたデザイナー、アルベルト・コラソンの言葉……がそれを象徴している。
「私は靴をはいた脚たちを何かにとりつかれたように眺め続けました。だが、靴をほめられた女性は例外なく喜んだ。女性は靴を身にまとうのです」(c)MODE PRESS






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