
【東京 18日 上間常正】スペインの靴には、奇想天外な芸術性と地道な職人技が光と影のように宿されている――。「靴×クリエーション~スペインの気鋭クリエーター達とシューズブランドのコラボレーション~」展(スペイン貿易庁など主催)が、10月30日から11月4日まで、東京の表参道ヒルズで開かれる。
この展覧会は、スペインの靴のトップブランドとさまざまな分野で活躍するクリエーター 30組がコラボレーションした靴120 足を展示。スペイン靴のPRキャンペーンの一環として企画され、今年2月からマドリードなどまず国内4都市で巡回、海外では東京が最初の開催となった。
スペインは欧州ではイタリアに次ぐ第2の靴生産国。日本で著名なブランドとしては、カンペールやヤンコなどがあるが、実は他にも高級で履き心地と美しいデザインを両立させた水準の高い靴が多い。最近では靴のトレンドを牽引する存在となり、イタリアや日本での輸入も増えている。
今回のコラボレーションには、インテリアや建築、グラフィック、ジュエリー、帽子などのデザイナーらが参加した。靴を題材に、未来へのビジョンを提示……、日常生活との対話を形に……、シンプルさへの極限の追求……、などさまざまな冒険を試みている。
四角い缶詰のようなフェルトの靴を作ったあるデザイナーは、クローゼットでいつも地を這い、全体重を支える地味な靴に自由さを与えた。そして、こんな一行詩を添える。
「靴は自ら歩く。時には片方だけがどこか遠くでなくなることもある。両方で行ってしまったら、二度と戻ってこないかもしれない」
この展覧会は、スペインでの原題のように、靴の「再発見」の試みでもあるのだ。(c)MODE PRESS




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