【東京 19日 MODE PRESS】毎シーズン様々なバリエーションが登場するクラッチバッグ。ここ数年で日本でも、「パーティーで使用する非日常なアイテム」から、「おしゃれアイテムのひとつ」へと考え方が変わってきた。

 しかし、以前の小さなクラッチバッグは、中身があまり入らないため、使用する機会がフォーマルな場に限られがちだった。クラッチバッグに荷物を詰めるために、財布の中身を小さなポーチに入れ替えたり、いつも持ち歩いたりしているメイクキットを泣く泣く家に置いてきた、という人も多かっただろう。

■収納たっぷり「ビッグサイズ」

 そんな女性たちの思いを反映してか、去年のビッグサイズ・バッグの流行を汲んでか、今年の秋冬シーズンにはマーク ジェイコブス(MARC JACOBS)やプラダ(PRADA)、フェンディ(FENDI)など多くのブランドが、収納たっぷりで普段使いが可能な「ビッグサイズ」のクラッチバッグを提案している。普通のハンドバッグでも、あえてクラッチバッグのように手に持ってみせるスタイルが増えた。

■実用的なデザイン

 デザインは、刺繍などを華やかに施した「鑑賞向け」なものもあるが、上質なレザーやパテント素材を使用したベーシックで「実用的」なものが多い。今年の秋冬は、携帯や財布、ポーチ、手帳などの必需品をしっかり詰め込んだビッグ・クラッチを、クラシカルなミニドレスやマスキュリンなパンツスーツと合わせて、颯爽と街に繰り出したい。(c)MODE PRESS