【8月23日 AFP】ネットオークションサイト大手のイーベイ(EBay)で今月12日から競売にかけられていた英国の故ダイアナ元英皇太子妃(Princess Diana)のドレスの競売期間が22日に終了した。ドレスの最低価格は12万5000ドル(約1500万円)に設定されていたが、競売終了時間を迎えても、入札は1件も入らなかった。

 オークションにかけられたドレスは、ダイアナ元妃が1987年のカンヌ国際映画祭(Cannes Film Festival)と1989年のミュージカル『ミス・サイゴン(Miss Saigon)』のロンドン初演鑑賞時に着用したもの。色はペールブルー、素材はシルクシフォンで、キャサリン・ウォーカー(Catherine Walker)がデザインを手がけた。流れるようなドレープが美しい、ベアトップのロングドレスだ。

■専門家から疑問の声

 米ケーブルテレビ局WE TVは、ダイアナ元妃が自動車事故で亡くなるわずか2か月前の1997年6月にニューヨークのオークションハウス、クリスティーズ(Christie’s)でチャリティオークションにかけられたこのドレスを当時7万1000ドルで購入。その後、27万5000ドル(約3200万円)の評価額が付けられたが、最近、専門家の間では実際の価値に対して疑問の声が上がっていた。

■実際の評価額は2~4万ドル

 クリスティーズは米ワシントン・ポスト(Washington Post)紙に対し、「われわれがこの類のドレスをオークションにかけるのなら、1枚当たりの評価額は2~4万ドル(約230~460万円)程度だ。1997年当時の落札額が非常に高かったため、現時点での評価額は、多くの場合低くなっている」と語った。

 ドレスの売上金は、障害のある子どもの学校教育を支援するチャリティー団体「America’s Promise Alliance」に寄付される予定だった。(c)AFP

関連記事
  • ダイアナ元妃のドレス、イーベイで競売に