【東京 9日 上間常正】ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)がこのほど、08年クルーズ・コレクションを発表した。3月末に発表されたプレフォールに続いて、バッグや靴、アクササリーまで含む本格的な展開で、服も22品目に増えた。「ラグジュアリーな旅」がテーマだが、昼から夜まで、リゾートから街着までをカバーできる多彩な品揃えになっている。

■セットアップに重点

 全体の印象としては、1950、70年代風のノスタルジックでフェミニンなタッチ。素材とディテールに繊細な工夫が凝らされているが、アイテムの一つひとつはシンプルに見える。ルイ・ヴィトンの特色だったブレスレットスリーブのスーツの新デザインの提案や、スカートのラインと色の多彩さを見ると、今シーズンはセットアップに重点が置かれていることが分かる。

■ディテールと素材に注目

 スーツには、白やネイビーの絹綾織やベージュのツイードなどエレガントな素材使い。またデイタイムのドレスでは、明るい白のシルククレープやラズベリー色のコットンが軽く上品な印象を与える。

 スカートはAライン、細身のペンシルスカート、バレリーナスカートと幅広い。ドレスも含めて、プリーツやギャザー、バイアスカットがさりげなく多用されていて、ラインに深みを感じさせる。

 ベビードール風のカクテルドレス、優雅なドレープと深いスリットが効いたシルクのワンショルダーのロングドレス、またコートとセットになったイブニング水着。この三つの黒のイブニングも今回のコレクションのハイライトだ。

 アクセサリー類では、ゴールドのメダルとチェーンがポイント。これとビンテージプリントのスカーフを組み合わせたネックレスが面白い。モノグラムキャンバスとエナメルを組み合わせたトートとバケットのバッグ、またオークを使ったウエッジソールや刺繍のバレリーナシューズなどの新作も目を引いた。

■今年11月から発売

 今回のクルーズ・コレクションは、このブランドの普遍的テーマである「旅」のイメージが強く打ち出されている。今年後半からルイ・ヴィトンが展開する新たな広告キャンペーンの先触れとも位置づけられるだろう。

 08年クルーズ・コレクションは今年11月から全国の店舗で発売される。(c)MODE PRESS

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