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【特集:PIAGET】アーカイブ第二弾 本領をさらに発揮した60,70年代以後

  • 2007年08月08日 19:39 発信地:東京
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ピアジェ アーカイブ作品より。(c)PIAGTE JAPAN

【東京 8日 上間常正】1960年代は、世界的に大きな変革と新たなクリエーションが光を放った時代、伝統にとらわれない大胆さが身上だったピアジェ(PIAGET)にとっては、とりわけ大きな躍進の時代となった。その基盤になったのが、この頃に進んだ社史を塗り替えるような画期的な技術改革だった。

■飛躍の60年代

 1960年春にバーゼル見本市で発表された12Pキャリバーは、正確さを高めるために30個のルビーを使い、36時間連続稼動が可能、厚さがわずか2.3mmという驚異の超薄型機構を備えていた。このキャリバーは、ピアジェのデザイナーや宝飾細工師たちにデザイン上のさらなる冒険の自由をもたらせた。

■半貴石の文字盤

 1964年から始まった、翡翠、コーラル、ラピス・ラズリ、虎目石、トルコ石などの半貴石を使った文字盤の生産も冒険を加速させた。その豊かな色彩と材質の表情が、ピアジェ特有の大きな楕円形、湾曲した方形、六角形、樽型などのケースと組み合わされて、新感覚のジュエリーウォッチが次々と生まれた。

 この頃のピアジェの製品は、それらが30年以上も前に作られたとはおもえないほど新鮮で大胆な意匠にあふれている。コーラルの鮮やかな朱とゴールドの対比、緑の渦巻きのマラカイトとサファイアの大胆な組み合わせなどは、当時のどんなポップアートにも負けない時代の新しい気分を表現したクリエーションだったことが分かる。

■ネックレスウォッチ

 70年代初期にはオリジナル性の高いカフ・ウォッチのコレクションを発表。幅広の文字盤と手首につけると筒型になるブレスレットなどが特徴だった。またソートワールというネックレス型の時計は、当時のネオロマンチシズムのファッショントレンドともぴったり重なった。

 70年代の「スレイブ」というシリーズの宝飾時計は、は非対称の文字盤と奔放なデザインのブレスレットやバングルで構成された、芸術性の高いオブジェのように見える。

■たゆまぬ技術開発

 ピアジェの自由な発想は、1974年から築かれたサルヴァドール・ダリとのコラボレーションの成果である「ダリ・ドール」などにもうかがえる。そうした中でもピアジェの伝統のもう一つの柱である「常に必要以上の性能をめざす」という技術開発も平行して進められた。

 1976年には、世界一薄いクォーツ・ムーブメントとして7Pキャリバーが発表された。原子クロノメーターで調整した誤差は1日数百分の1秒で、高周波水晶振動子で制御され、マイクロバッテリーで2年間動いた。この厚さ3.1mmのキャリバーには、約900個のトランジスターが入ったモジュールが組み込まれていた。

 1979年に発表された「ポロ」シリーズは、ケースとブレスレットが一体化したユニークな時計で、発売と同時に爆発的に売れた。デザインとしての面白さだけではなく、7Pキャリバーの精確さと薄さ、また十分な堅牢度と防水性も人気の原因だった。

■80年代以後

 高級時計がブームになった1980年代になると、ピアジェはスケルトンタイプのクロノグラフやムーンフェイズなどの精密ムーブメントを次々と投入した。いつの時代も常に「薄さ」に対するこだわりを持ち続けているピアジェは、80年代初めにも、当時のギネスブックに登録された直径20.4mm、暑さ1.2mmの20Pキャリバーを発表。その後も超薄型の永久カレンダー付時計など、性能とデザインが見事に融合した高級ジュエリーウォッチを送りだしてきた。(c)MODE PRESS
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