【東京 27日 MODE PRESS】英国での発売以来、アニヤ・ハインドマーチ(Anya Hindmarch)のエコバッグ「I am not a plastic bag(わたしはプラスチックの袋じゃない)」が各国で反響を巻き起こしている。

 ■パロディー版バッグ出現

 一連の騒動を受け、米カリフォルニア出身でロンドン在住のデザイナーMarissa Vanderzeeは、ハインドマーチのパロディー版バッグ「I’m NOT a smug twat(わたしは気取った嫌なやつじゃない)」を考案。この皮肉たっぷりのスローガン入りバッグは、現在ハインドマーチのバッグに引けをとらないほどロンドンで人気を集めている。

 コットンのベージュ地にインディゴブルーでスローガンが描かれている。持ち手はクリーム色のロープ。価格は20ポンド(約4880円)とハインドマーチと比較すると高めだが、素材は北アイルランドやイングランド、イタリアなどのヨーロッパ近郊で生産されたものを使用。生産の拠点も、ロンドン、ウェールズと英国内に置いた。

 このバッグには、アニヤ・ハインドマーチが本国の公式ホームページ内の質問コーナーで、エコバッグの生産地について「中国国内の、最低賃金の2倍以上を労働者に支払い、労働基準法の全項目を守っている、信頼の置けるサプライヤーのもとで生産されている」と回答していることへの批判が込められているという。

■メディア露出で人気に火、現在は品切れ中…

 「I’m NOT a smug twat」バッグは、Marissa Vanderzee公式ホームページのオンラインストアで買うことができた。しかし、ニューヨーク・ポスト(New York Post)紙などのメディアで盛んにで取り上げられ、現在は品切れ中。しかし、今後も生産は続ける予定だという。オンラインストアでも、「テレビに出ていたあのバッグはこちら!」と、メディア露出を皮肉ったアピールをしている。

 今度は、パロディー版バッグを皮肉ったバッグの出現も、時間の問題かもしれない。(c)MODE PRESS/LONDON 関連情報