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日本の繊維展「TOKYO FIBER SENSEWARE」がパリで開催

  • 2007年06月29日 22:06 発信地:パリ/フランス
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26日から3日間パリの現代美術館パレ・ド・トーキョーで開かれた「TOKYO FIBER SENSEWARE」展の会場。(c)MODE PRESS

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【パリ 28日 MODE PRESS】日本の最先端のハイテク繊維を世界に紹介する試み、「TOKYO FIBER SENSEWARE」展が26日から3日間パリの現代美術館パレ・ド・トーキョーで開かれた。

■産業資材としての繊維

 日本の繊維は人工心臓や血管、風力発電のプロペラや飛行機のボディなど、最近は産業資材として各方面で活躍し始めている。展覧会では、人工繊維に焦点をあて、ファッションではない他分野のアーティストやプロダクトデザイナーと組んだ作品を見せた。

 現代アーティストの鈴木康広は、超極薄素材「スーパー・オーガンザ」を使って、「空中に浮かぶ着衣」を表現した。ストッキングの約5分の1の薄さで、これまでの布という概念を超えるほどの軽さと透明感を見せた。

 「超撥水素材」を使ってメディアアーティストの岩井俊雄が発表した子供用のレインコートが人気を集めた。ふりかかった水をすぐに水玉に変えてしまうこの素材は、水と遊ぶ楽しさを新たに引き出した。まるで雨を味わう詩のようなデザイン。

■さまざまなアーティストによる作品たち

 ソニー(株)クリエイティブセンターは、液晶画面と繊維との新しい実験「手のひらにのるテレビ」を発表した。無縫製のニットウエア「ラッシェル・シームレスウエア」と、コンパクトで織物の様なテキスチャーを持つジャージー「スーパー・ニット」を液晶画面の周りに用いた。より小さく、丸く、枕元に置けるパーソナルな感覚でテレビを、寝具の一部に発展させた。

 温度によって色が劇的に変わる「感温変色素材」でベンチを制作したのは、建築家の坂茂(Shigeru Ban)。濃いピンクの布が26度を超えると真っ白に変色。会場で、パントマイマーが冷却スプレーを吹きかけて、ベンチを変色させるパフォーマンスを見せた。

 建築家の隈研吾(Kengo Kuma)は、ハチの巣状に三次元の立体に編んだ「ハニカム素材」を使い、ウエアラブルな布団「カイマキ」を作った。布団が体にフィットし、壁のように厚いが軽く半透明なこの作品がは、衣服と寝具の境目をすっかり曖昧にしてしまった。

 展覧会の原研哉(Kenya Hara)ディレクターは「SENSEWAREとは人間の身近にあり、人間の感覚をやる気にさせてくれる素材。天然繊維とは違う合成繊維は、今や全く異なる品質や機能を備えたマテリアルとして発展をしている。人間・繊維・環境の関係を、全く新しいクリエイーションで表現したかった」と語った。(c)MODE PRESS

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