ニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange、NYSE)前に6月21日にオープンするエルメス(Hermes)店舗の開店準備の様子(2007年6月15日撮影)。(c)AFP/NICHOLAS ROBERTS
【ニューヨーク 19日 AFP】ニューヨークの金融街にある古い銀行が、仏人建築家/インダストリアル・デザイナーのフィリップ・スタルク(Philippe Starck)の手により共同住宅に生まれ変わった。現在マンハッタン南端には、富裕層向けの住宅や店舗が急速に増加している。
■マンハッタン南端、現在建築ラッシュ
建設ラッシュはウォール街(Wall Street)周辺や、ワールド・ファイナンシャル・センター(World Financial Center)の敷地で進行している。現在も2001年9月11日の同時多発テロが暗い影を落としているものの、標的となった世界貿易センター(World Trade Center)跡地「グラウンド・ゼロ(Ground Zero)では、2009年開業予定の新たな駅舎の建設が進んでいる。
米国の金融企業JPモルガン・チェース(JPMorgan Chase)は14日、グラウンド・ゼロに建設される5棟の建物のいずれかに事務所を移転する方針を明らかにした。
■エルメス、ティファニーもオープン
エルメス(Hermes)は6月21日、ニューヨークで2件目となる店舗をニューヨーク証券取引所(New York Stock Exchange、NYSE)の正面にオープンする。格安の電器店や洋品店が軒を連ねる通りにラグジュアリーな雰囲気をプラスすることが狙いだ。ティファニー(Tiffany)もほどなく出店を予定している。
エルメスグループのパトリック・トマ(Patrick Thomas)CEOは「有望なロケーションだ。ビジネス街な上に、男性的な雰囲気を持っているので、通常の店舗より男性向け商品に力を注いでいる。他のブランドもすぐに追随するだろう」と自信を覗かせた。また、マンハッタン南端が住宅地化していることを例に出して「これはギャンブルではない。この辺りで動きがあることを感じられるだろう」と指摘した。
■高級居住区続々、アルマーニ・カーザも進出
ニューヨークダウンタウン振興組合(Alliance for Downtown New York)のバレリー・ルイス(Valerie Lewis)副代表によると、同時多発テロで半減した居住者数は、税制上の優遇措置によりテロ前に比べて30%増加しているという。
テロ以前にJPモルガンの建物があったブロードストリート(Broad Street)15番地の敷地は後に、開発業者が1億ドル(約124億円)で購入。スタルクがエントランス、テラス、プールのデザインを手がけた。さらに、ウォール街37番地では今後温泉施設やビリヤードホール、映画ラウンジの建設が予定されている。
アルマーニ・カーザ(Armani/Casa)はファッション性の高い高級住宅の建築をパインストリート(Pine Street)20番地に計画している。すでにこの物件は若くハイセンスな人々の関心を呼び、80%が売却済み。付近の道路の一部は歩行者専用となる。
■住民の声は様々
近隣に住んで3年になる女性は「素晴らしい。町に活気が戻り、希望を感じるわ」と語る。その一方で、子供を抱える若い夫婦は引っ越しを計画しているという。「ここは言うほどよくないわ。観光客は多すぎるし、工事だらけだし、便利な店は少ないし。5年後はよくなると思うけど、今はね」
ルイス副代表によると、小売り店舗は最後に進出するのが通例だが、自然食品店「ホール・フード(Whole Foods)」は同地域に2008年開店を予定しているという。さらに、現在の居住者数4万5000人は今後5年間で1万5000人の増加が見込まれると語った。(c)AFP/NICHOLAS ROBERTS







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