【ロンドン 12日 AFP】世界各国で‘やせ過ぎモデル問題’が騒がれる中、07/08年秋冬ロンドン・コレクションが11日にスタートした。昨年9月より世界中で論争を巻き起こしている今回の問題は、11月に2人のモデルが拒食症により死亡したことをきっかけに社会問題にまで発展した。12日から始まる07/08年秋冬マドリード・コレクションでは、世界保健機関(WHO)の定める最低BMI値18を満たさないモデルのショー出演を禁止。結果、5人のモデルがコレクション出場不可となった。
■ロンドンの動きは…
現在のところ、イギリス国内では‘やせ過ぎモデル’に対する規制が設置されていない。しかし、モデル業界は一連の問題解決にむけた方策を考案中だという。 10日、英国文化庁のテッサ・ジョーウェル(Tessa Jowell)氏は業界全体の自粛ムードを予測し「モデル業界は‘やせ過ぎモデル’の出演を見合わせるだろう」と述べた。
このことについて、イギリスファッション協会エグゼクティブ・ディレクターのヒラリー・リヴァ(Hilary Riva)氏は「短期間でモデル業界の姿勢が変わるとは期待していません。これは最初のプロセスに過ぎないのです」と主張した。
■ポール・コステロ(Paul Costelloe)
11日に秋冬ロンドン・コレクションの幕開けを飾ったアイルランド出身デザイナー、ポール・コステロは「最低でもサイズ8(日本サイズ7号)以上のモデルのみ使用しました」と語る。60年代のパリにインスパイアされた作品は、ひざ丈のドレス、司祭服風のトップス、計算されたカッティング技術が目を引く。くすんだグレー、アイボリーやマロン色を基調としたカラーパレットには、鮮やかなビビットカラーが加えられた。
■キャロリーヌ・チャールズ(Caroline Charles)
キャロリーヌ・チャールズは、モデルについては「私が採用したモデルたちは皆健康そのものですよ。サイズは10(日本サイズ9号)以上のモデル達です」と主張した。 新作は、イタリアの都市ベネチアと、その地で開催されるカーニバルに思いを寄せたもの。1963年よりロンドン・コレクションでショー発表している彼女は、鮮やかなオレンジ、パープルがシルクやベルベットを彩る華麗な作品を見せた。‘旅好き’を自称するデザイナーは、レースのロング・スカートにオリエンタルなチュニックをコーディネート。イブニングドレスにはクリスタル、真珠、金のスパンコールを飾られ、カラフルな花模様の刺繍が施された。
■デザイナー、ベン・デ・リシ(Ben de Lisi)
アメリカ出身デザイナー、ベン・デ・リシは「健康的なモデルをランウェイに登場させました」とコメントし、ミニマムサイズに関する言及は控えた。コレクションについては「デカダンスと豊かさをテーマに、彫刻的なフォルムとテクスチャーを追求しました」と説明した。
11日から16日まで、約50ブランドの新作コレクションがロンドンの中心地に位置する自然歴史博物館内特設テントを舞台に発表される。最終日の目玉は、ロンドン初登場となるマーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)によるマーク・バイ・マークジェイコブス(Marc by Marc Jacobs)の秋冬コレクションだ。写真は11日に開催されたキャロリーヌ・チャールズの新作コレクションの様子。(c)AFP/JOHN D MCHUGH
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