【マドリード/スペイン 15日 AFP】来月開催される07/08年秋冬マドリード・ファッションウィーク(Madrid Fashion week)で、‘痩せすぎモデル’たちが再び出場禁止になるとの発表があった。マドリードでの‘痩せすぎモデル’禁止令は、昨年9月に開催された07年春夏マドリード・ファッションウィークに引き続き2回目となる。

 マドリード地方当局は、少女たちに「細い=美しい」という誤った美意識を与える危険性があるとして議論されている‘痩せすぎモデル’たちをコレクション出場禁止とした。

■BMI指数基準の設定

 身長と体重をもとに割り出される肥満度判定方法のBMI指数が、前回に引き続き出場基準に採用される。コレクション当局のキュカ・ソラーノ(Cuca Solano)氏は、BMI値が18に達しないモデルをマドリード・ファッション・ウィーク「パサレラ・シベレス」(Pasarela Cibeles)出場禁止にするとコメントした。

 ちなみに、BMI値18以上というと、身長175cmの場合56キロ以上の体重が必要とされる。

 昨年11月にブラジル人モデル、アナ・カロリナ・レストン(Ana Carolina Reston)さんが拒食症で死亡したことによって、‘やせすぎモデル問題’に対する議論はヒートアップ。

 今月13日に、アメリカファッション協議会(CFDA)は、体重制限を設けない代わりに、摂食障害に対する理解と食事指導などの教育を行っていくと発表。ニューヨーク・ファッションウィーク(New York Fashion Week)で主要な役割を果たすアメリカファッション協議会は、ヨーロッパに追随しない姿勢を明らかにした。

 一方イタリアでは、昨年12月にコレクション出場モデルの体型に対するガイドラインが発表された。スペイン同様に、BMI値18が最低基準に設定された。

 マドリードでは、来月2月12日から16日までの5日間にわたり07/08年秋冬コレクションが開催される予定だ。

 写真は2004年1月29日、ブラジルにて撮影。(c)AFP/EVARISTO SA