【ローマ/イタリア 13日 AFP】イタリアのメンズアパレル業界が中国輸入製品によって窮地に追い込まれている。専門家によると、高級品市場以外のイタリア製衣服の存続は困難になるだろうとのこと。テキスタイル総合展示会ピッティ・イマジネ(Pitti Imagine)のディレクター、ラファエル・ナポレオン(Raffaele Napoleone)氏は、「ヨーロッパでの大衆向け製品の生産は、徐々に減少してきています。現在も生産を保っているのは高級市場製品のみです」とコメント。
■ひとつの現象として深く理解
現在、イタリアのメンズ服のうち27%は中国製である。伊メンズアパレル業界は、2005年に翌年の輸出率を2.6%と見込んだが、実際は0.6%という結果に終わった。その一方で、2006年の中国製メンズ服の輸入高は前年を6.5%も上回った。
イタリアファッション会議所(Italy’s Chamber of Fashion)の所長マリオ・ボセッリ(Mario Boselli)は「この現象に歯止めをかけるには、戦略が必要です。ヨーロッパの企業は協力して再編に取り組み、東欧や北アフリカへの外注を視野に入れなければいけません」と語った。
EU(European Union)は、中国からの輸入製品のうちパンツ、ブラウス、Tシャツなどの10項目に対して数量制限を設けた。そのため、今年の中国からの輸入額が妥当なレベルに納まるのでは、とボセッリ氏は予測する。数量制限が設けられたといえ、巨大な競合国である中国。しかし、ボセッリ氏は「中国の脅威は、年々減少しています。それは中国国内での消費高の上昇に伴い、中国も流通フローの一部になったからです」と語る。
ピッティ・イマジネのナポレオン氏は、「中国輸入製品という脅威と戦うのではなく、ひとつの現象として深く理解することが大切です」と語る。
フィレンツェ(Florence)で開催されるピッティ・イマジネは、イタリア国内外の700もの企業が出展する世界規模の総合展示会。ミラノでは、1月14日から18日にかけて51のメンズブランドが07/08年秋冬プレタポルテファッションショーを開催する予定だ。写真は2006年1月15日、イタリア・ミラノで撮影。バーバリー・プローサムのショーにて。(c)AFP/GIUSEPPE CACACE
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