【サンパウロ/ブラジル 4日 AFP】拒食症によるやせ過ぎが原因で死亡したブラジル人モデル、アナ・カロリナ・レストン(Ana Carolina Reston)さん(21歳)の母親が11月30日、世界中の娘を持つ親に向け、子供の健康に十分注意を払うよう呼びかけをおこなった。アナ・カロリナさんの母、ミリアム・レストン(Miriam Reston)さん(58歳)は「私の娘の身に起こったことが若者たちへの良い教訓となることを心から願っています」と、現在の心境を語った。
■同じ過ちを繰り返さないで
「全ての母親が取り返しの付かなくなる前に娘のことをよく気遣い、私と同じ過ちを繰り返さないようにしてほしい。娘が食べることを強要しないでと言っていたから、私はそうしなかった。けれど娘はもう帰ってこないんですよ。」と、ミリアム・レストンさんは目に涙を浮かべながらブラジルの日刊紙オ・グロボ(O Globo)に訴えた。ミリアムさんは同時に、娘が所属していたモデル事務所がこの問題に対し意識を高め、同じ悲劇を繰り返さないようしてほしいと述べた。
■最後の食事はアイスクリームとチキン
病院で亡くなる前にミリアムさんと交わした会話の中で、彼女はアイスクリームをほしがったという。
「私は娘に言われたとおりアイスクリームとチキンのベニェ(衣揚げ)を持って行きました。彼女はそれを食べましたが、その後すぐお医者さんが血圧を測り、また彼女の口にチューブを入れ直しました。」
174cmの身長でわずか40kgしかなかったアナ・カロリナは13歳の頃からモデルの仕事をしていた。その彼女が尿の感染症が原因で入院した。3週間後腎不全へと症状が悪化した後さらにその感染症は全身に転移した。
■後悔先にたたず
モデル事務所レキップ(L’Equipe)の責任者は、アナ・カロリナはジョルジオ・アルマーニ(Giorgio Armani)のコレクションのため日本に滞在していたが、そのときすでに過度の疲労と衰弱の症状が見られたこと、そしてその際、すぐに帰国させるべきだったと後悔の念を表している。
アナ・カロリナはメキシコ、中国、トルコなど世界中を飛び回りモデルの仕事をこなしていた。しかし、最近ではトマトやリンゴしか口にせずどんどんやせ細っていったという。さらに精神科医に診てもらうことも拒否し続けていた。
■教訓から学べ
今回の彼女の死から我々は、多くのことを学ぶべきなのかもしれない。
そのひとつが、モデルの最低体重基準の設置の必要性だ。
彼女たちが仕事をする上で、健康上許容範囲内であるか否か判断する数少ない手段として設置することが必要であるということである。
■各分野で対応策の措置
昨年9月にはすでにマドリードで、痩せすぎモデルに対してショー出場禁止が出されていた。リオで行われる次回の主要なファッションショーは来年1月に開催予定の「ファッション・リオ(Le Fashion Rio」であるが、ここでもトップモデルたちが痩せすぎという理由から、出場を拒否されることとなる。
「これはマドリードで行われたような公式な規制ではありませんが、比較的痩せすぎでないモデル達を優先するという方針です。」と「ファッション・リオ」の責任者であるエロイサ・サロマオ(Eloysa Salomao)は木曜、こう発表した。
写真は、2006年2月18日にイギリスで撮影されたもの。(c)AFP/ADRIAN DENNIS
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