【パリ/フランス 29日 AFP】フランスのラグジュアリーブランド エルメス(HERMES)の第3四半期セールスが前期と比較し停滞している。この原因は、不利な為替ルートによる日本ビジネスの伸び悩みにあるという。
■人気商品の生産中止が影響か
企業の記録によると、今期のセールス売上は3%のアップの3億5130万ユーロ(4億5320ドル)とのこと。ちなみに、第2四半期は4.5%で、第1四半期は11.3%の上昇をみせていた。
この結果は、人気商品であった旅行鞄の生産が2005年6月に中止されたことにも影響している。
同社のパトリック・トマ(Patrick Thomas)CEOはAFPの記者に「それは、私たちが責任を負うべき判断でした」と語った。
■日本市場のセールスは全体の3分の1
さらにトマ氏は、日本におけるユーロの値上がりが同社のセールスの伸びをゆるやかなものにしていると指摘する。日本はエルメス全体の3 分の1 の売上高を占めている。しかし最近、円に対してユーロが高騰している状態が続いており、これがエルメス製品の値段を相対的に押し上げる原因となっている。
しかしながら、CEOはエルメスの通年成長目標を7.0~7.5%に定めている。
■敵対的TOB(株式公開買い付け)のターゲット?
また、同社が敵対的TOB(株式公開買い付け)のターゲットになっているのではないかという風説に対して、「我々は非常に安定した位置にいます。一族自身が株主であり、会社をこのまま維持することを望んでいます」とコメントした。
推定では、同社は持株の20%程度を動かすとされ、これは資本化すると90億もの金額になるという。
エルメスの市場占有率は3.77%低下し、午後のフランス株式市場では85.50ユーロで取引されていた。CAC(仏株価指数)の指標となる40の花形株のなかでは、全体的に平坦な動きを見せている。
写真は、2004年10月9日に発表されたエルメスの2005年春夏コレクションのショー。(c)AFP/PIERRE VERDY