国際ニュース検索

特集:07年春夏パリコレクション総評

  • 2006年10月11日 23:21 
  • 写真
  • ブログ
  • クリッピングする
  • 写真をブログに利用する

写真は、ヴィクター&ロルフのショー。
(c)AFP/PIERRE VERDY

  • [ヴィクター&ロルフ]ニューストップへ



    【パリ/フランス 11日 AFP】今月8日に閉幕した07年春夏パリコレクション。今シーズンは、スポーティーシックな装いから、ガーリーでスウィートなウェイトレスドレス、エレガントで女性らしいスーツなど幅広い作品の数々が登場し、我々を楽しませてくれた。だが、夏スタイルのはっきりした方向性は見えなかった気がする。

     8日間に亘って開催された今回のパリコレクションでは、ファッション関係者の注目はキャットウォーク上に登場する作品の数々よりも、各国のコレクションを騒がせたある一件の方に向いているようだった。

    =痩せすぎモデル批判の反響=
     今シーズン、やせ過ぎモデルのコレクション出場規制の議論が、各コレクションに波紋をもたらした。そんな中、フランス人デザイナー、ジャン・ポール・ゴルチエはデザイナー歴30周年記念コレクションを発表した。スポーツジムやエアロビからインスピレーションを受けたというスポーティーシックな作品の数々は斬新で興味深かった。

     驚いたのは、アメリカ人モデル、ヴェルヴェットがショーに登場したことだ。ヴェルヴェットは体重135キロ(297ポンド)もある、いわゆるデブモデル。ハイヒールのバスケットボール用ブーツ、ガーターベルト付のサテンボクサーショーツをまとった彼女は、太っていても美しくなれることをアピールしていた。

    =30周年の功績=
     かつてファッション界の「アンファン・テリブル(恐るべき子供)」として名を知られたゴルチエ。彼は現在に至るまでに約3000人のモデルをショーに起用してきた。多くのファッションエディターやモデルが、彼が創りあげたデザインランドマークを見に訪れている。

     アメリカ人歌手、ジャネット・ジャクソンもゲストの一人だ。さらに客席の前列には、ヴィクトリア・ベッカム、レニー・クラヴィッツ、ケイティ・ホームズ、デミ・ムーアも顔を連ねた。

    =大事には至らなかったものの・・・=
     コレクション中には、かの有名なフランス人デザイナー、イヴ・サンローランにまつわるニュースが飛び込んできた。ホテルから出てきた後、路上で倒れたという事件を受けて、ファッション関係者の間では、人騒がせなデザイナーという噂がささやかれている。

     事件は6日金曜日に起こった。70歳を超える年であるにもかかわらず、目の上に2針縫う程の怪我を負ったという。だが“the Fondation Pierre Berge-Yves Saint-Laurent(ピエール・ベルジュ―イヴ・サンローラン財団)”の情報によると、幸いなことに症状は「快復」した模様だ。

    =今シーズンの花形は・・・=
     今回のコレクションでは中国ブランドが公式に初めて参加することでも話題となった。デザイナー、フランキー・ジィによるジェフェンがコレクションのトップバッターを飾り、西洋志向の作品を披露した。

     一方で、大富豪モハメド・アル=ファイドの娘でデザイナーのジャスミン・ディ・ミロによる、4回目となるコレクションも注目を集めた。ショーが行われたのは、パリのボワ・ドゥ・ブローニュ内にある家の中。ウィンザー公爵夫妻もかつて住んでいたことがあるという大邸宅である。

     しかしもしかすると、今回一番見応えのあるショーを披露してくれたのは、オランダのデザインデュオ、ヴィクター&ロルフかもしれない。舞踏場と化したキャットウォーク上で、ペアのダンサーや大勢の男性ダンサーが見事な演技を見せ、観客を虜にした。

     ショーの雰囲気を作り上げたのは、テーブルをほのかに照らすクリスタルのシャンデリアや、シャンパン、オーケストラやロマンティックなクルーナーなどといった演出。こうした演出で魅せることで、男性のアンチドート(解毒剤)な香りを漂わせた。


    =注目すべきはアクセサリーや靴小物= 
     今シーズンはどのコレクションにおいても、作品の魅力を引き立てるアクセサリーが登場していたようだった。
     バングルやカラフルなビーズのネックレスは、シャネルクリスチャン・ラクロワのキーワードであったといえよう。ラクロワについては、ファンキーなプラットフォーム・シューズが登場し注目を集めていた。


    =老舗ブランドと注目すべきデザイナー=
     そして肝心の作品については、イギリスのアレキサンダー・マックイーンが、花や鳥などをモチーフに、ロマンティックで触れると壊れてしまう彫刻のような作品を披露してくれた。その一方で、ジョン・ガリアーノは強い精神を持ち合わせた官能的なドレープシルエットを見せてくれた。

     エルメスが披露したのは、呑気に海辺へ出られるような、優雅なクルーズスタイル。そしてクリスチャン・ディオールは、控えめなスーツや様々なバリエーションのドレープドレスを発表した。ディオールの来夏のキーワードは“控えめなおとなしさ”であるようだ。

     モノトーンのスクエア柄のシックな作品を見せてくれたのは、デザイナー、ステファーノ・ピラティによるイヴ・サンローラン。デザイナー、アルベール・エルバスによるランバンは、エレクトリックな変化を見せるショーを披露し、実に現代的であった。

     ドリス・ヴァン・ノッテンは作品をルーズに創りあげ、活発でグラマラスなシルエットに仕上げた。ヴァレンティノは流れるような若々しいAラインが特徴。エリー・サーブは、戦後のベイルート(レバノンの首都)の復興に敬意を表したゴールデンカラーの作品を披露した。

     デザイナー、カール・ラガーフェルドによるシャネルは、驚くようなショート丈の作品を披露してくれた。また、新しいテイストのツイードアンサンブルも斬新であった。シャネルの色合いとは対照的に、クリスチャン・ラクロワが発表した“ワイルド・ジュエリー”の作品の数々は、色合いもプリントもスタイルも明るく楽しいものになっていた。

    =ジャン・ジャック・ピカール氏の視点=
     ラグジュアリー・ファッション・コンサルタントのジャンジャック・ピカールは、今回のパリコレクションに関して、「実験、テスト、調査のシーズンである」とコメント。デザイナーたちは新しい成功の形を探し求めている、と分析した。「デザイナーたちも5月になれば、よりはっきりとわかってくるんじゃないかな」と彼はしめくくった。
    写真は、ヴィクター&ロルフのショー。
    (c)AFP/PIERRE VERDY

  • [ヴィクター&ロルフ]ニューストップへ


    • 関連情報

    このニュースをブログに利用する

    このニュースをソーシャルブックマークに登録する

    • みんトピに投稿
    • Buzzurlに追加
    • newsing it!
    • トピックイットに投稿する
    中南米 北米 中東・アフリカ アジア・オセアニア ヨーロッパ 中東・アフリカ