【9月29日 AFP】インドネシアのリゾート地バリ(Bali)島で28日、ミス・ワールド(Miss World)世界大会の最終選考会が行われた。イスラム教徒人口が世界最多の同国では、数週間前から反対派が大規模な抗議活動を続けており、会場周辺ではこの日、厳戒態勢が敷かれた。

 最終選考は当初予定されていた首都ジャカルタ(Jakarta)から、反対派の影響が少ないバリ島に開催地を変更して行われた。ミスの栄冠に輝いたのは、フィリピン代表のミーガン・ヤング(Megan Young)さん(23)。デジタルメディアを専攻する学生で、テレビ番組の司会もしている。フィリピン代表がミス・ワールドになったのは初めて。

 バリ島南部ヌサドゥア(Nusa Dua)の会場には、ハイヒールとキラキラと光るドレスを身に着けた各国代表127人が集まった。イスラム強硬派「イスラム防衛者戦線(Islamic Defenders FrontFPI)」が新たに抗議行動を起こすことも、その他の警備上の脅威が発生することもなく、選考会は順調に進行した。

 一方、FPIをはじめとする反対派は、ジャカルタ郊外スントゥル(Sentul)のモスクに集まり、コンテストに反対するためとして祈りの集会を行った。警察は約1000人が集まったとしているが、FPI側は5000人程度と主張している。(c)AFP/Gde Putra Wicaksana