【6月10日 AFP】09年に亡くなった故マイケル・ジャクソン(Michael Jackson)さんの長女、パリス(Paris Jackson)さん(15)が前週自殺を図ったことを受け、遺産管理などを監督する検認裁判所がパリスさんの「健康、教育、暮らしぶり」について調査を命じたと米芸能娯楽誌ピープル(People)が伝えた。

 報告書は上級裁判所判事に非公式に提出されるもので、パリスさんに関する勧告を含む内容となると報じられている。

 親族筋によるとパリスさんは自殺を図った後、病院で72時間にわたり精神面での治療を受けたという。パリスさんは抑うつ状態に悩まされていたといい、過去にも自殺願望が報じられたことがある。

 パリスさんは5日、ジャクソンさん一家が住む米ロサンゼルス近郊カラバサス(Calabasas)の自宅で右腕を切り、イブプロフェン系の鎮痛解熱剤を大量服薬したために担架で搬送された。

 故マイケルさんの母親でパリスさんの祖母にあたるキャサリン・ジャクソン(Katherine Jackson)さん(83)は、マイケルさんが急逝した翌月に企画されていた英国公演の主催会社AEGライブ(AEG Live)が、マイケルさん死亡当時の専属医を雇い入れたことは過失だとして、同社を相手取り訴えを起こしており、この5週間ほどは裁判のため家を空け気味だったという。

 今後数か月続くとみられるこの裁判では、証言者としてパリスさんの名前も挙げられている。

 マイケルさんが死亡した当時の専属医、コンラッド・マーレー(Conrad Murray)受刑者は11年に過失致死罪で有罪となっているが、キャサリンさんが起こしたこの裁判でも、マーレー受刑者の裁判の時と同様の証言が現在までに多数行われている。(c)AFP