【6月26日 AFP】オスカー映画『アーティスト(The Artist)』のスター犬アギー(Uggie)の「足型」が、米ロサンゼルス(Los Angeles)のグローマンズ・チャイニーズ・シアター(Grauman's Chinese Theatre)に残されることになり、25日に記念セレモニーが開催された。アギーはこのセレモニーをもって、正式に引退した。

 レッドカーペットに現れたアギーは大勢の群衆に興奮したように吠え、その姿を見たファンたちは「とてもかわいい」を連発した。

 同席したトレーナーのオマー・フォン・ムラー(Omar von Muller)さんは、「私はいいトレーナーだと言われるけれど、そうじゃない。アギーがすごい犬なんだ」と話し、アギーをたたえた。セレモニーにはロサンゼルス市議会議員のトム・ラボンジ(Tom LaBonge)氏も出席。「ロサンゼルス市を代表して、6月25日をロサンゼルスの『アギーの日』とする」と宣言した。

 セレモニーが終わると、アギーは祝福に駆けつけた俳優犬仲間の「ラッシー(Lassie)」、「リンチンチン(Rin Tin Tin)」と互いを嗅ぎ合ったあと、記念撮影を行った。

 ジャック・ラッセル・テリアのアギーは2002年生まれ。『アーティスト』のほか『恋人たちのパレード(Water for Elephants)』などにも出演し、「ニンテンドー3DS(Nintendo 3DS)」のキャラクターにも任命されているが、過酷な映画撮影に耐えられるほど若くはなく、神経系の病気も抱えていることから引退になったという。現在、その伝記が執筆されている。

 チャイニーズ・シアターにはマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)やクラーク・ゲイブル(Clark Gable)ら大スターたちの手型も残されており、アギーはその仲間入りを果たすことになった。(c)AFP