【12月9日 AFP】元ビートルズ(The Beatles)のジョン・レノン(John Lennon)さんが射殺されてから31年を迎えた8日、ビートルズのドラマーだったリンゴ・スター(Ringo Starr)さんがロンドン(London)で、銃使用者には現状より厳しい刑罰を科すべきだと訴えた。

 スターさんは、暴力撲滅を目指すキャンペーン「ノン・バイオレンス・プロジェクト(Non Violence Project)」のために自らデザインした銃身がねじ曲がった銃の模型を公開した。

「耐えられない。『これで終わりだ。銃はもう必要ない』と世界に訴えたい」このように話したスターさんは、レノンさんの死を聞いた時の衝撃を語った。

 義理の子どもたちからニュースを聞いたというスターさんは、バハマからニューヨーク(New York)へ飛んだ。自分にできることはないかと考え、レノンさんとオノ・ヨーコ(Yoko Ono)さんの息子ショーン(Sean Lennon)君の面倒をしばらく見ていたが、自分がいても状況を改善することにはならないと感じたという。

「なにをすべきか分からない。感情がめちゃくちゃなんだ。信じられないが、実際はそう。正気を失うんだ」

「まだ小さかったショーンの面倒を見てくれとヨーコに頼まれた。数時間でやったことはそれだけだ」

「結局、訳が分からなくなって、その日の夜にロサンゼルス(Los Angeles)に飛んだ」

 ジョン・レノンさんは1980年12月8日、オノ・ヨーコさんと一緒に帰宅したニューヨークの自宅前で、マーク・チャップマン(Mark Chapman)受刑者に射殺された。(c)AFP