【3月17日 AFP】48時間で25万ドル(約2000万円)を集めた米歌手レディー・ガガ(Lady Gaga)などを筆頭に、東北地方太平洋沖地震の被災者のために、世界のセレブたちが支援の動きに乗り出している。

■レディー・ガガ

 ガガは14日、自身のウェブサイトで「日本の為に祈りを(We Pray for Japan)」と書かれたリストバンドを5ドル(約400円)以上で販売し寄付金を集めると発表した。

 48時間後、ガガはツイッター(Twitter)で、5万個を購入してくれたファンをたたえるコメントを載せた。「モンスターたち。あなたたちはわずか48時間で、日本救済のために25万ドルを集めてくれた」

■リンキン・パーク

 ガガがリストバンドの販売を発表したのと同じ日、ロックバンド、リンキン・パーク(Linkin Park)は公式サイトで2種類のTシャツの販売を始めた。デザインしたのは、父親が日系米国人のマイク・シノダ(Mike Shinoda)だ。1つには黒字に折り紙で折ったような白い蝶がデザインされ、もう1つにはバンドの楽曲タイトルでもある「Not Alone(一人じゃない)」というメッセージが書かれている。

 価格は1枚25ドル(約2000円)。シノダはツイッターで、収益は全額、被災者を支援する団体「ミュージック・フォー・リリーフ(Music for Relief)」に寄付されるとコメント。さらにチャリティーのための曲を作っていることも明かした。

■ケイティ・ペリー

 米歌手ケイティ・ペリー(Katy Perry)は15日、ドイツでのコンサートを前に、ツイッターで会場のペンライトを購入するよう訴え、収益をすべて日本赤十字に寄付すると明かした。さらに、『Firework』を歌うとき、被災者のためにペンライトで光を灯そうと呼びかけた。

■ジャスティン・ビーバー

 カナダ人アイドル、ジャスティン・ビーバー(Justin Bieber)は地震発生から数時間後にツイッターで、「日本は、地球上で好きな場所のひとつ。素晴らしい人びとと素晴らしい文化。彼らのために祈る。我々は皆で助けなければならない」とコメントした。

■ブラック・アイド・ピーズ

 米メディアによれば、ヒップホップグループ、ブラック・アイド・ピーズ(Black Eyed Peas)がシングル曲「Just Can't Get Enough」のミュージックビデオの最後に、日本の大震災の被災者を支援するため赤十字に寄付しようというメッセージを添えたという。このビデオは地震発生の1週間前に日本で撮影されていた。

■映画界

 世界の映画やテレビ業界も日本のために動き出した。米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los Angeles Times)によれば、ワーナー・ブラザーズ(Warner Brothers)は映画『ヒアアフター(Hereafter)』のDVD収益の一部を寄付するという。

 世界のスターたちは、ファンに訴えかけることによって被災者のために多額の義援金を集める力を持っている。もしレディー・ガガのツイッターの800万人以上のフォロワーがリストバンドを1つずつ購入すれば、もしリンキン・パークのフォロワーがTシャツを1枚ずつ購入すれば、4700万ドル(約37億円)が集まるだろう。(c)AFP/Karin Zeitvogel