【3月27日 AFP】TVアニメ『ザ・シンプソンズ(The Simpsons)』でホーマー・シンプソン(Homer Simpson)が苛立ったときなどに発する言葉、「D'oh!(ドォ!)」。翻訳者たちへの調査で、この言葉が、20年以上続く同アニメから発生した数々の「シンプソン語」の中でもっとも現代英語に影響を与えた言葉に選出された。

 ロンドン(London)の翻訳会社「トゥデイ・トランスレーションズ(Today Translations)」が国内外で活躍する翻訳者320人を対象に行ったアンケート調査によると、2位以降には「クラプタキュラー」、「イート・マイ・ショーツ」、「メー」などの言葉が並ぶ。また、2003年のイラク戦争時に、フランス人を小馬鹿にする俗語として定着した「cheese-eating surrender monkeys(チーズ食いの降参猿)」もランクインした。

 アンケートでは、『ザ・シンプソンズ』に出てくるどの言葉が現代英語に影響を与えたかを聞いた。以下はその結果と意味。

1位:「D'oh!(ドォ!)」(37%)
何かがうまくいかなかったと気付いた時、もしくはバカなことをやってしまった時の苛立ちを表現するうめき声。

2位:「introubulate(イントラブレート)」(13%)
誰かをトラブルに巻き込むという意味。

3位:「craptacular(クラプタキュラー)」(11%)
「とんでもなくバカバカしい」。Spectacular(目を見張る)とcrap(くず、くだらないなどの意)を合わせた言葉。

4位:「eat my shorts(イート・マイ・ショーツ)」(10%)
「くそくらえ!」といった意味。相手を侮辱する言葉。

5位:「knowitallism(ノウイットオールイズム)」(9%)
ホーマーの娘リサ(Lisa)の性格を表す言葉。

6位:「embiggen(エンビゲン)」(7%)
何かを大きくするといった意味。

7位:「meh(メー)」(6%)
興味がない、どうでもよい、と思うときに使う感嘆詞。

8位:「learning juice(ラーニング・ジュース)」(4%)
ビールを指す。

9位:「cheese-eating surrender monkeys(チーズイーティング・サレンダー・モンキーズ)」(3%)
「チーズ食いの降参猿」。フランス人を指す。

10位:「kwyjibo」(1%)
ホーマーがスクラブル(アルファベットをつなげて単語を作るゲーム)に勝つために無理矢理作った言葉。意味は、「デカくて、バカで、ハゲかかった、あごのない北米の類人猿」だそうだ。

 調査を行った「トゥデイ・トランスレーションズ」代表のJurga Zilinskiene氏は、「ホーマー・シンプソンはシェイクスピア以来もっとも影響力のある言葉の使い手ではないでしょうか」とコメントしている。(c)AFP