【7月18日 AFP】21日に発売のハリー・ポッター・シリーズ最終作『Harry Potter and the Deathly Hallows(ハリー・ポッターと死の秘宝<仮題>)』が、ポルトガル南部で失踪した英国人少女マデリン・マクカーン(Madeleine McCann)ちゃん(4)の捜索に一役買うことが明らかとなった。

 シリーズ最終作となる第7巻は世界200以上の国・地域で21日に発売されるが、発売当日にはベストセラーとなり、さまざまな記録を更新することが確実視されている。

 作者のJ・K・ローリング(J.K. Rowling)は、同書を販売する世界中の書店にマデリンちゃんのポスターを貼ってほしいと呼びかけている。

「新作を取り扱う書店に貼られたポスターが、マデリンちゃんの捜索に役立ってほしいと心から願っています。ほかにも世界中で子どもの行方不明事件がたくさん起きていますが、そうした事件にも注目を集めることができればと思っています」とローリングは語り、さらに懸賞金の提供も申し出ている。

 これを受けて、マデリンちゃんの父親のジェリー・マクカーン(Gerry Mccann)さんは16日、ポルトガル南部で報道陣に対し、「ローリングの申し出に、とても感謝している」と語った。

 ジェリーさんによると、書店に並ぶすべての同書には、マデリンちゃんの写真が印刷されたしおりが挿入されて発売される。しおりには捜索の支援を求めるメッセージを込めた黄色いリボンが付いているという。

 マデリンちゃんは、5月3日、家族と共に訪れていたポルトガルのリゾート地のホテルから姿を消し、その後、行方不明となっている。(c)AFP