【9月23日 Relaxnews】世界で最も高い場所にある民間空港が今週、ヒマラヤの遠隔地にオープンした。この空港の開港で「ラスト・シャングリラ(Shangri-La)」として知られる高地と、中国・四川省(Sichuan)の首都、成都(Chengdu)間の移動時間が大幅に短縮される。

 中国国営新華社(Xinhua)通信によると、四川省カンゼ・チベット族自治州(Garzi Tibetan Autonomous Prefecture)に建設された稲城亜丁空港(Daocheng Yading Airport)は海抜4411メートルにあり、今週、航空機の発着が開始された。

 これまではバスで丸2日かかっていた移動時間は、飛行機でわずか65分に短縮される。

 2年間におよぶ空港建設の費用は15億8000万元(約256億円)。これまで最も高かったチャムド・バンダ空港(Bangda Airport)の海抜4334メートルの記録を塗り替えた。

 しかし、新空港建設は同地域の統治を主張する中国政府の意図があるとみられ、地元の大部分を占めるチベット民族の歓迎は控えめだ。(c)Relaxnews/AFPBB News