【9月20日 AFP】米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は19日の米ビジネス誌ブルームバーグ・ビジネスウィーク(Bloomberg Businessweek)とのインタビューで、電子機器市場の中の「がらくた」の分野に踏み込むつもりはないと語った。

 クックCEOは、スマートフォン(多機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の新たな2機種の発売を前に、スマートフォン市場でアップルのシェアが浸食されていることにも動じていないと語った。

 さらにクックCEOは「市場にはいつでも大きな『がらくた』の市場がある。わが社は、がらくたビジネスはやっていない。市場には、本当に役に立つ製品を欲しがっているセグメントがあるし、私はそうした顧客を獲得するために猛烈に競争したい」と述べた。

 この発言の背景には、新興市場や低予算の消費者向けのスマートフォンと目されていた新機種「iPhone(アイフォーン)5C」が依然、比較的高価格な点をアップルが批判されていることがある。しかし、クックCEOは「わが社は低価格電話を売ることを目標にしたことはない。私たちの第1の目的は、素晴らしい電話を販売し、素晴らしい体験を提供することで、それを安い価格で実現する方法を見つけ出したということだ」と主張した。(c)AFP