【9月15日 Relaxnews】東京で、タクシーの後部座席に持ち物を置いたまま降りようとすると、乗客に警告を発して知らせてくれる新しいシステムが登場しようとしている。

 生活の中でスマートフォンの重要性は増すばかり。紛失するとすさまじいストレスや不安に襲われる。レストランや公衆トイレ、ソファとクッションの間などは紛失しやすい場所だが、タクシーの後部座席も同様だ。

 公益財団法人東京タクシーセンター(Tokyo Taxi Centre)の最新の統計によると携帯電話、タブレット、ノートパソコンなどの置き忘れでタクシー利用者から問い合わせを受けた件数は、2012年だけでも5万3346件に上ったという。

 iPhoneiPadMacユーザーなら、find my phoneアプリを使えば紛失したデバイスの場所をオンラインで追跡することができる。しかし、すべての人の要望に応じるため、日本のタクシー会社「国際自動車(Kokusai Motors)」は、降車時に所持品を置き忘れた場合に警告する「タクシー忘れ物防止システム」を開発中だ。

 イデアクロス(IDEA CROSS INC)と共同開発したこのシステムは、タクシーの車内4か所にカメラを設置、乗車前と降車時に車内を撮影。それらを重ね合わせ、2枚目の写真に1枚目には写っていなかった鍵や携帯電話、カバンなどがあると、忘れ物と判断してアラームを鳴らす。

 このシステムは今月、東京で実証実験を行い、成功した場合は、年内にも東京のタクシーに採用される可能性がある。また、タクシーに乗るたびに写真を撮られることが気になる乗客のために、国際自動車は同システムに顔認識機能はないと説明している。(c)Relaxnews/AFPBB News