【8月7日 Relaxnews】世界で最もチョコレートを消費する国では、国民1人当たりが1年間に平均240本のチョコレートバーを食べている――。こんな調査結果を、食品飲料業界ニュースサイト「コンフェクショナリーニュース(Confectionerynews.com)」がまとめた。

 レザーヘッド食品研究所(Leatherhead Food Research)のデータを基にしたこの調査によると、世界で最も熱心にチョコレートを消費する国はスイスで、2012年の1人当たりチョコレート平均消費量は約12キログラムだった。食品大手ネスレ(Nestle)と老舗チョコレートメーカー「リンツ&シュプルングリー(Lindt & Spruengli)」のお膝元であることを考えれば納得のいく結果ではある。

 2位はアイルランドで、3位以下は英国、オーストリア、ベルギーと続く。米国は2011年調査より順位を落とし、15位だった。

 消費量トップ20を占めるのは可処分所得が高い中間層人口の多い国だが、調査によるとこれは、チョコレートを食べるというのはちょっとしたぜいたくだからだという。

 一方、インドはトップ20にこそ食い込めなかったもの、売上高は2008年の4億1800万ドル(約405億円)から2011年には8億5700万ドル(約830億円)と倍増しており、チョコレート消費市場として最も急速な成長を見せている。

 なかなか消費が伸びないのは中国だ。中国人は甘いものよりも、香りが高く塩気の強い食品に慣れ親しんでいる。市場調査大手ユーロモニター(Euromonitor)によれば、中国人の平均チョコレート年間消費量はチョコレートバー2本に相当する100グラム程度。2015年までの成長予測もわずか10%の増加にとどまるとみられている。(c)Relaxnews/AFPBB News