【5月30日 AFP】米名門誌ニューズウィーク(Newsweek)が再び売却されることになった。同誌を所有するメディア大手IACのバリ-・ディラー(Barry Diller)会長が29日、明らかにした。より将来性のある米ニュースサイト「デーリー・ビースト(Daily Beast)」に集中するためだという。

 長年の歴史を誇るニューズウィークだが、昨年12月には紙媒体の発行を終了し、完全デジタル化している。

 ニューズウィークは2010年にデーリー・ビーストと合併したが、以後もそれぞれのブランドは維持している。

 これに先立ち、ニューズウィークは親会社だった米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)から、わずか1ドル(約101円)でカリフォルニアの富豪、シドニー・ハーマン(Sidney Harman)氏に売却された。

「デーリー・ビースト」との統合でニューズウィークはオンライン色を高め、「ニューズビースト(Newsbeast)」と呼ばれるようになった。

 ハーマン氏に売却された当時、ニューズウィークが抱えていた2年分の累積赤字は7000万ドル(約70億9000万円)を超えており、さらなる損失が予測される状態だった。(c)AFP