【5月9日 AFP】トヨタ自動車(Toyota Motor)が8日発表した2013年3月期の連結決算は、純利益が9621億円と、前期(2835億円)の3倍以上になった。円安とコスト削減が寄与した。売上高は前期比18.7%増の22兆円。

 トヨタは14年3月期についても大幅な増益を見込む。国内自動車大手の間では11年の東日本大震災で落ち込んだ販売と生産の回復がみられるほか、アジアや米国の市場で強い需要があるという。同社はまた、世界最大の自動車市場である中国での販売について、領土問題の影響で低迷していたが回復しつつあるとした。

 対ドルでの円相場は昨年11月から約20%下落。これが日本企業の海外市場での競争力を強め、海外で稼いだ外貨の円換算額を押し上げている。(c)AFP/Kyoko Hasegawa