【3月26日 AFP】欧州連合(EU)などからの支援策が決まり財政破綻は免れたキプロスの中央銀行は25日、混乱回避策としての国内の全ての銀行の休業措置を28日まで延長すると発表した。

「全銀行業務を円滑に機能させることが必要」としたパニコス・デメトリアデス(Panicos Demetriades)中央銀行総裁からの提言に基づき、ミハリス・サリス(Michael Sarris)財務相が決定したという。キプロスでは預金者が各銀行に殺到する「取り付け騒ぎ」を防ぐため、16日から全銀行が業務を停止していた。

 今回の発表まで中央銀行は、巨額の不良債権を抱え銀行再編の対象となっている最大手のキプロス銀行(Bank of Cyprus)と第2位のライキ銀行(Laiki Bank)は28日に、これら2行を除く全銀行は26日に営業を再開するという方針を示していた。(c)AFP/Charlie Charalambous