【3月12日 Relaxnews】米銀行USバンク(US Bank)は、請求書の写真から情報を読み取り、支払いを済ませるサービスの提供を開始した。この機能で資産管理に伴う書類作業を減らすことができるとともに、オンラインバンキングをモバイル端末から従来より安全に利用できるようになる。

「モバイル・フォト・ビルペイ(Mobile Photo BillPay)」──USバンクが7日に立ち上げたこのサービスは、スマートフォン(多機能系単電話)やタブレット端末で紙の請求書を撮影し、銀行に送るというもの。ソフトウエアが写真内部の支払い情報を自動的に抜き出してくれるので、ユーザーは情報を手入力する手間を省ける(特に小さな画面での入力はいっそうイライラが募るもの)。そしてユーザーは現れた情報と支払い予定日時を確認して、バンキングアプリ内の「今すぐ支払う」ボタンを押し、支払いは完了する。

 このシステムを導入するのは米大手銀行ではUSバンクが初めてで、同社は、この流れの先頭に立っていると述べる。モバイル・ビルペイ技術を支えるMitek Systems社が委託した調査によると、2018年までに米国の消費者の3人に1人がこの技術または類似のサービスでより快適な生活を送っているだろうとの結果が予測されている。

 一方、定期的に3000人の米国人消費者を対象にアンケート調査を実施しているジャブリン・ストラテジー&リサーチ(Javelin Strategy & Research)が2012年11月に発表した四半期モバイルバンキング調査では、このようなサービスが始まったら使いたいと回答した人は、5人に1人ほどにとどまった。(c)Relaxnews/AFPBB News