【2月15日 AFP】資産家のウォーレン・バフェット(Warren Buffett)氏率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイ(Berkshire Hathaway)と投資会社3Gキャピタル(3G Capital)は14日、ケチャップで知られる米食品大手HJハインツ(HJ Heinz)を約280億ドル(約2兆6000億円)で共同買収すると発表した。ハインツによると、食品業界の買収案件としては過去最大規模になるという。

 バークシャーと3Gは、ハインツの株主に1株当たり72.50ドルの現金を支払う。これは、13日のハインツ株終値に20%のプレミアムを上乗せした金額に相当する。両社が引き継ぐ債務を含めた買収総額は約280億ドルになるという。

 買収発表を受けて、14日の米ニューヨーク証券取引所(New York Stock ExchangeNYSE)のハインツ株は72.51ドルに急騰した。同社株は買収発表前も、52週間で17%上昇している。

 ハインツは米食品最大手の1つで、昨年の全世界での売上高は116億ドルに上る。

 バークシャーと3Gは、ハインツが米ペンシルベニア(Pennsylvania)州ピッツバーグ(Pittsburgh)を本拠として現状のまま営業を続けることを約束した。買収計画にはハインツの株主の承認が必要だが、今年の第3四半期に完了する見込み。(c)AFP/Paul Handley