【12月7日 AFP】米アップル(Apple)のティム・クック(Tim Cook)最高経営責任者(CEO)は、同社のパーソナル・コンピューター「Mac」の製造の一部を2013年に中国から米国に移す方針を示した。

 6日に公開された米NBC Newsと米ビジネス誌ブルームバーグ・ビジネスウィーク(Bloomberg Businessweek)のインタビューの中で明らかにした。クック氏がインタビューに応じたのはCEO就任後初めて。

 クック氏はブルームバーク・ビジネスウィークに、1億ドル(約82億円)を超える投資をするが自社で生産は行わず、社外と協力していくと述べた。対象となる具体的な製品や生産移管の時期、米国のどこに移すのかは明らかにしなかった。

 NBC Newsのインタビューでクック氏は、アップルは数年前から米国生産を増やそうとしてきたと説明し、Macの既存機種は米国内でのみ生産されるようになると述べた。「Assembled in USA(米国内で組み立て)」と書かれたiMacが見つかったというアップル関連の一部のブログが報じたうわさと符号する発言だ。

 NBC Newsのインタビューでなぜ全面的な米国生産に移行しないのかと質問されたクック氏は、コスト面の問題ではなく、生産に必要な技能が米国から出て行ったためだと答え、アップルの動きに刺激されて他の米企業も国内生産に戻ることを期待すると述べた。(c)AFP