【11月7日 AFP】英経済紙フィナンシャル・タイムズ(Financial TimesFT)の売却を親会社のメディア大手ピアソン(Pearson)が検討していると、米金融・経済情報サービスのブルームバーグ(Bloomberg)が6日、伝えた。ただ、ピアソンは即座にこの報道を否定している。

 ブルームバーグは、ピアソンが「今年、FT紙を売却する方針を決め」、相対売却を打診していると報じた。今後数か月以内に時価10億ポンド(約1285億円)相当のFT紙を手放し、急成長している教育部門に集中する方針だとしている。

 一方、ピアソンはこの報道から数時間もたたないうちに声明を発表。「ブルームバーグの記事は間違っている」と真っ向から否定した。

 読者離れに苦しむFT紙をめぐっては、ピアソンのマジョリー・スカルディーノ(Majorie Scardino)最高経営責任者(CEO)が「私の目の黒いうちは(売却は)許さない」と発言しているが、同CEOは前月3日に引退を表明。アナリストらの間で売却予想が出ていた。後任のジョン・ファロン(John Fallon)氏は売却の可能性を否定していない。

 ピアソンは前月、同社傘下の出版部門ペンギン・グループ(Penguin Group)をランダムハウス(Random House)と合併させることに同意したばかり。アナリストらはこの合併について、社内で経営戦略上の重大決定が進んでいる証拠とみている。(c)AFP