【10月31日 AFP】米メディア・娯楽大手ウォルト・ディズニー(Walt Disney)は30日、伝説的な人気を誇るSF映画『スター・ウォーズ(Star Wars)』で知られる映画監督ジョージ・ルーカス(George Lucas)氏の映画制作会社ルーカスフィルム(Lucasfilm)を40億5000万ドル(約3220億円)で買収すると発表した。

 買収契約には『スター・ウォーズ』シリーズの権利の獲得も含まれ、ディズニーは併せてシリーズ新作となる『スター・ウォーズ7(Star Wars 7)』の制作も発表した。公開は2015年の予定で、さらに続編制作の計画もあるという。買収金額は現在の株式価値を基に決められ、ディズニーはその約半分を現金で、残りは約4000万株の株式を発行して支払う。

 ルーカスフィルムの買収について、ウォルト・ディズニーのロバート・アイガー(Robert Iger)最高経営責任者(CEO)は、「永遠のファミリー向け娯楽大作『スター・ウォーズ』シリーズなど世界トップクラスの映画コンテンツと、ディズニーが持つ独創的で比類なき創造性との融合だ」と述べた。

 米サンフランシスコ(San Francisco)を拠点とするルーカスフィルムの全株式を所有しているルーカス氏は、「この35年間、私にとって最も大きな喜びの1つは『スター・ウォーズ』が次の世代に引き継がれることを目にすることだった。ついに私が『スター・ウォーズ』を次世代の映画制作者に引き継ぐ時が来た」と述べ、「『スター・ウォーズ』は私の時代を超えても生き続ける映画だと信じてきた。だから、私が生きている間にしっかりと引継いでおくことが重要だと思った」と付け加えた。(c)AFP/Michael Thurston