【7月12日 AFP】英ロンドン(London)近郊で開催中の航空展示会「ファンボロー国際航空ショー(Farnborough International Airshow)」で11日、英ヴァージン(Virgin)グループのリチャード・ブランソン(Richard Branson)会長が、傘下の宇宙旅行会社ヴァージン・ギャラクティック(Virgin Galactic)による商業宇宙飛行の乗客第1号に自らと息子2人がなると発表し、注目を集めた。

 ブランソン氏はイベント3日目となる11日、ヴァージン・ギャラクティックの宇宙旅客機「スペースシップ・ツー(SpaceShipTwoSS2)」の実物大模型を公開。2人の息子と共に宇宙へ向かう計画について「今まで経験した中で最もわくわくする冒険」「自分で宇宙船を作って、一緒に行こうよと子どもたちを誘える。実業家としても個人としても冒険だ」などと期待感を示した。

 ヴァージン・ギャラクティックの商業宇宙旅行は、2013年末~14年初めに運行予定。2時間のフライトで価格は1人あたり12万8000ポンド(約1600万円)と高額だが、既に529人の予約が入っている。

 ブランソン氏によれば、予約客の中には米俳優アシュトン・カッチャー(Ashton Kutcher)さんや、英科学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士もいる。ちなみに予約第1号は、2004年に申し込んだアイルランドの実業家ビル・カレン(Bill Cullen)氏(70)だ。

 隔年開催のファンボロー国際航空ショーは、エアバス(Airbus)やボーイング(Boeing)といった航空大手が商用・軍用機の飛行デモや受注合戦を約1週間にわたって行う業界の重要イベント。(c)AFP/Ben Perry