【7月9日 AFP】牛追いで知られるスペイン北部パンプロナ(Pamplona)伝統のサン・フェルミン(San Fermin)祭は、スペインで最も有名なイベントだ――しかし、そのサン・フェルミン祭でさえも、経済危機の影響は免れられないようだ。祭りの期間中、観光客たちは自炊で食事を済ませたり、安価なスーパーマーケットで食料を調達するなどして節約に努めているという。

 市内カスティーヨ広場(Plaza de Castillo)を臨む、文豪アーネスト・ヘミングウェイ(Ernest Hemingway)も常連だったというパリ風のカフェを営むルイス・アルメンンダリス(Luis Armendariz)さん(48)は、2011年からの売り上げは15~20%ダウンと見込んでいる。

 不動産バブルの崩壊で失業率が24%に急上昇したスペイン。サン・フェルミン祭自体も経済危機に突入した2008年以来、最悪の業績となる見通しだ。(c)AFP/Daniel Silva