【6月15日 AFP】米飲料大手コカ・コーラ(Coca-Cola)は14日、約60年ぶりにミャンマーに再進出すると発表した。これにより世界でコカ・コーラが存在しない国はキューバと北朝鮮のみとなった。

 コカ・コーラは60年以上前にビルマ(現ミャンマー)から撤退していた。ミャンマーは1962年から軍政が敷かれたが、この度の民主化プロセスで米政府が投資条件を緩和したことから、コカ・コーラのミャンマー再進出が可能となった。

 まずは周辺国からミャンマーに製品を輸送することになるが、慣例に従い将来的にはミャンマーで提携先を探す計画だ。3~5年内にも同国で「大きな投資」をしたいと意気込んでいる。

 同社傘下の慈善団体、コカ・コーラ財団(Coca-Cola Foundation)もミャンマーでの女性就業支援に300万ドル(約2億3700万円)を拠出すると発表した。

 米政府はミャンマーへの投資制限および金融制裁については解除したが、ミャンマーからの宝石類や木材などの輸入については、軍部内の反民主化勢力に利益を与えかねないとして制裁を解除していない。(c)AFP