【6月7日 Relaxnews】これさえあれば、1日中オフィスの椅子に座りっぱなしでも深刻な健康被害を受けずに済みます――。
  
 パソコンを使い、車で通勤し、休憩時にはソファでのんびりする現代人は、平均して人生の3分の1を座って過ごしている。しかし、長時間座ったままでいると血糖値の低下や血流の停滞が起き、糖尿病や心臓病の原因となることが長年の研究で明らかになっている。
 
 仕事を辞めなくてもこの問題を解決してくれる画期的な椅子と机を、機能性を重視したハイブリッド靴で知られる米靴メーカーのキーン・シューズ(Keen Shoes)創業者がこのほど開発した。

 マーティン・キーン(Martin Keen)氏は数年前から、立ったまま作業できる机の開発に取り組んできた。だが立ちっぱなしだと疲労度が高すぎることに気付き、たどりついたのが「立つ」と「座る」の間の姿勢を可能にする椅子「Locus」だ。
 
 無駄な装飾を省いたモダンでシンプルな「Locus」のデザインは、建築家が作るオフィス家具を思わせる。小さな革張りの椅子は座るというより寄りかかるためのもので、傾斜によってどっしり腰を落ち着けることはできない。こうすることで、バランスと集中力を保ちやすくなるのだという。

「Locus」は今秋発売予定。先行予約価格は最初の1000台まで椅子が500ドル(約4万円)、机が 950ドル(約7万5000円)で、1001台目以降はそれぞれ650ドル(約5万円)と1150ドル(約9万円)という。(c)Relaxnews/AFPBB News