【5月10日 Relaxnews】世界一ロマンチックな街とも言われるフランスの首都パリ(Paris)は、実はホテルのクラブサンドイッチの値段が最も高く、旅行者の財布に世界一厳しい街でもある――という調査結果を、宿泊施設予約サイト「Hotels.com」が発表した。

 調査では26か国の3つ星~5つ星ホテル750軒を対象に、パン3枚に具材を挟んだ標準的なクラブサンドの値段が比較された。クラブサンドはほとんどのレストランで食べることが出来る。

 同サイトがクラブサンドイッチ指数(CSI)と呼ぶクラブサンドの平均価格は、パリの33ドル10セント(約2640円)を筆頭に、2位のスイス・ジュネーブ(Geneva)では32ドル56セント(約2600円)、3位のノルウェー・オスロ(Oslo)では30ドル50セント(約2430円)という結果となった。

 同サイトはこのCSIを、英エコノミスト(The Economist)誌がハンバーガーチェーン世界最大手マクドナルド(McDonald's)の代表メニューの価格を元に各国通貨間の購買力格差を測る「ビッグマック指数(Big Mac Index)」と同じく、旅行費用を計算する際の指標になるものだとしている。

 クラブサンドの値段が最も低かったのはインド・ニューデリー(New Delhi)の9ドル57セント(約760円)で、独ベルリン(Berlin)とブラジル・ブラジリア(Brasilia)は共に17ドル77セント(約1420円)でほぼ中間に位置していた。一方、東京では27ドル65セント(約2120円)と高く、香港(Hong Kong)は18ドル35セント(約1460円)、英ロンドン(London)は18ドル71セント(約1490円)、カナダ・トロント(Toronto)では16ドル5セント(約1200円)という結果となった。

 Hotels.comの広報担当アリソン・クーパー(Alison Couper)氏は、「パリは世界一の美食都市かもしれないが、平均33ドル10セントもするクラブサンドを頼むぐらいなら、クロックムッシュ(ホットサンド)を注文した方が良いだろう」と述べている。(c)Relaxnews/AFPBB News