【3月28日 AFP】日本の半導体大手エルピーダメモリ(Elpida Memory)の株式は28日、東京証券取引所(Tokyo Stock Exchange)で上場廃止になる。

 エルピーダは総額4480億円もの巨額な負債を抱え、先月下旬に会社更生法の適用を申請した。最後の取引となった27日の終値は1円だった。

 エルピーダはNECと日立製作所(Hitachi)がそれぞれの半導体事業を統合して1999年に設立された。2003年には三菱電機(Mitsubishi Electric)から事業譲渡を受け、日本で唯一のDRAM(Dynamic Random Access Memory)メーカーとなった。

 パソコン、携帯電話などの電子機器に向けた高価な半導体の生産を手がけるエルピーダは、市場の拡大を見込み特に2006~2007年にかけて生産能力向上のための積極的な設備投資を行った。しかし世界市場で2009年のDRAM価格が急落したことや円高の影響を受け、経営不振に陥っていた。(c)AFP