【3月10日 AFP】ギリシャの財政破たん回避への重要なステップである同国政府と民間債権者との債務減免交渉が9日、決着した。これによりユーロ圏諸国は、対ギリシャ追加支援への道が開かれたとの認識を示した。

 ギリシャ政府によると今回の交渉の結果、同国の約3500億ユーロ(約37兆8000億円)の債務のうち、1000億ユーロ(約10兆8000億円)程度が減免される。

 この結果、ギリシャは近く満期を迎える国債を償還できる見通しとなった。また、経済立て直しの新たな機会を得たほか、世界的に大きな混乱を及ぼす恐れがあったデフォルト(債務不履行)は回避された。

 ユーロ圏財務相会合のジャンクロード・ユンケル(Jean-Claude Juncker)議長は「ユーロ圏諸国による対ギリシャ第2次支援への拠出について、最終承認に必要な各国の手続きを開始する条件が整った」と述べた。

 減免交渉の成功は、ギリシャ議会が既に承認した財政健全化策に併せ、第2次支援が認められるための重要な条件とされていた。(c)AFP